2009年8月27日木曜日

衝撃の事実!空気感染 !?

最近の日経ビジネス(8月3日号、10・17日号)の連載「メード・イン・ジャパン メタルカラーの輝き、再び」の記事「新型インフルエンザの正体明かす」を読み、えっ、そうだったんですか?という衝撃を受けました。著者の山根一真さんが、インフルエンザの世界的スペシャリスト、根路銘先生(元国立予防衛生研究所ウイルス研究室長、元WHOインフルエンザ・呼吸器ウイルス協力センター長、現生物資源研究所長)へインタビューを行い、それをこの連載にまとめています。

今まで、インフルエンザは飛沫感染(くしゃみ等により空気中に飛び出す唾液等を介した感染)で広がると信じていたのですが、この記事によると空気感染なのだそうです。空気感染だとすると、飛行機や電車で長時間同じ場所にいること自体がリスクになります。また、マスクもインフルエンザウイルスを通さない目の細かいものや、殺菌効果のあるものしか実質的に意味が無いことになります。飛沫感染であれば、インフルエンザウイルスを保有している人がマスクをしていなかったとしても、感染者が咳をしてもその飛沫を直接受けなければ大丈夫という理屈だったのですが。。。

この辺は、厚生労働省なり国が情報を明確に伝えないと、現在の新型インフルエンザウイルスの病原性が強くなった場合、流行を防げない可能性が高くなってしまいます。米国では、専門家が米国民の半数が感染する可能性もあると報告しているそうです。時季も、当初の想定より少し早く10月中旬の可能性もあると報告しているようです。過剰反応や混乱を生むのはまずいですが、正しい情報を論理的に伝えることも必要ですね。

記事に戻って、根路銘先生の研究成果として、沖縄や八重山諸島でポピュラーな「センダン」という木に、インフルエンザウイルスを殺菌する効果が確認されたのだそうです。特許にもなっています。「特許第4307459号 インフルエンザ予防・治療剤」
早く、スプレイ式の消毒剤となって製品化されるとよいですね。

興味深い話としては、根路銘先生の研究チームの杉田さんは1988年にプログラムにより、1918年に発生したスペイン風邪ウイルスの遺伝子を特定したのだそうです。最初、1876年に鳥に感染したウイルスが1905年に豚に感染し、豚の体内で強病原性に変異し、1918年にヒトへ感染したという結果が出たそうです。その結果を、1991年に米国の「分子進化学誌」に発表しましたが、周りからは信用されなかったのだそうです。時代的には、そういう時代ですね。しかし、米国の医師がアラスカの永久凍土に埋葬されていた遺体の肺からと病院でホルマリン漬けされていた肺からスペイン風邪のサンプルを抽出し、確認したところ前述のものと一致し、一躍有名になったそうです。これは、素晴らしい成果です!!

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